
ゆうちょ銀行、スマホ完結の新「国際送金」7月開始 窓口取扱いは8月で終了
ポイント
ゆうちょ銀行は2025年7月に新サービス「ゆうちょの国際送金」を開始する。PCやスマートフォンから24時間利用でき、書類のアップロードや送金先登録などで利便性を高めた。これに伴い、郵便局窓口とゆうちょダイレクトでの国際送金は同年8月末で終了する。SWIFTが求める新電文フォーマットに準拠したシステムで高速処理と制裁対応を両立する。 ゆうちょ銀行は25日、国際送金サービスを全面刷新し、PC・スマートフォンで手続きが完結する「ゆうちょの国際送金」を2025年7月に立ち上げると発表した。世界200超の国・地域を対象に、24時間アクセス可能なオンライン専用サービスへ切り替えることで、顧客は郵送や窓口訪問をせずに送金申込みが行えるようになる。
新サービスは国際銀行間通信協会(SWIFT)が2025年11月までに切替えを求める新電文フォーマットに対応し、送金処理の高速化と経済制裁関連規制への情報付与を両立する。
ゆうちょ銀行は「ゆうちょ認証アプリ」による生体認証を組み合わせ、従来のパスワード依存から脱却して不正アクセス対策を強化した。送金先を一度登録すれば以後の入力は不要で、取引状況も専用画面からリアルタイムで確認できる。
開始に先立ち、現在窓口で国際送金を利用している顧客向けに「ご利用ガイド」を店舗やウェブで配布し、操作に不安のある利用者には店舗やコールセンターで個別に支援する。
一方、従来の国際送金取扱窓口(全国985局)とゆうちょダイレクトでのサービスは段階的に終了する。店舗・郵便局窓口は2025年8月29日、ゆうちょダイレクトは同31日が最終受付日となり、以後は新サービスへの移行が必須となる。 同社は「誰でも利用可能」を掲げ、ゆうちょダイレクト未契約者でも口座とマイナンバー登録があれば利用できる設計とした。
ゆうちょ銀行は「デジタル時代に即した利便性とセキュリティを両立する」とし、今後も顧客の利用しやすいサービス拡充に取り組む考えを示した。
添付画像一覧



×