
みずほFG、AI活用の基本方針策定で未来の金融サービス進化へ
ポイント
みずほフィナンシャルグループは、AI技術を組織全体で活用するための基本方針「〈みずほ〉のAIに関する取組方針」を策定した。この方針は「責任ある行動」「信頼性の追求」「公平性の追求」「イノベーションの追求」の4つの柱で構成されており、AIが金融業界で果たす役割を更に強化する狙いだ。 みずほフィナンシャルグループは、2025年1月30日、AIをグループ全体で活用する基本方針として「〈みずほ〉のAIに関する取組方針」を策定したことを発表した。AI技術が急速に進化し金融業界でもその広範な応用が期待される中で、みずほはAI技術を活用して顧客サービスの向上や業務効率化を図る方針だ。
今回策定された方針は、「責任ある行動」「信頼性の追求」「公平性の追求」「イノベーションの追求」の4つの柱で構成されている。この方針に基づき、AI技術を活用して新たな価値を創出し、顧客や社会全体の利益を最大化することをめざす。
「責任ある行動」では、AIの利用に際して必要な法律や倫理を遵守し、技術革新に応じた適切なガバナンスを維持することに重点を置く。さらにそのための知識や倫理教育を推進し、社会的責任の重みを認識する姿勢を保つ。
「信頼性の追求」では、AIによる出力が不正確にならないよう、入出力の透明性を確保することを強調している。また、人間の判断を介在させることで、AIの適切な制御とセキュリティの確保を目指す。
「公平性の追求」では、AIの入出力が人種や性別、年齢などのバイアスを含まないよう努め、あらゆる人が金融サービスへ平等にアクセスできるよう取り組む方針だ。
「イノベーションの追求」では、AI技術を積極的に活用して経済・社会のイノベーションを支えることを目指し、新たな価値創出に貢献する。
みずほは、この方針に基づいて、AIが金融業界で持つポテンシャルを最大限に引き出し、顧客満足と経済社会の発展を両立させる新たなステージを開拓していくとしている。