
iYell、日新火災、Finatextが住宅ローンプラットフォームで組込型火災保険
iYellは2月25日、日新火災およびFinatextと共同で、住宅事業者向けクラウド型住宅ローン業務支援システム「いえーる ダンドリ」に、火災保険の案内機能を組み込み、オンラインで完結する火災保険加入システムを開発したと発表した。これにより、同日から「いえーる ダンドリ」内で、日新火災の個人向け住宅火災保険「いえーる お家ドクター火災保険Web」の提供が開始された。
この取り組みは、オンライン上で提供される商品やサービスに保険商品を組み込む「組込型保険(エンベデッド・インシュアランス)」の一環である。住宅ローン利用者は融資時に火災保険への加入が求められるケースが多く、手続きの簡素化と効率化が求められていた。そこで、デジタル保険サービスを提供する日新火災、住宅ローン手続きのデジタル化を推進するiYell、オンライン完結型保険の開発を手掛けるFinatextの3社が連携し、今回のシステムを共同開発した。
具体的には、「いえーる お家ドクター火災保険Web」を搭載したFinatextのSaaS型デジタル保険システム「Inspire」と「いえーる ダンドリ」をAPI連携させた。これにより、スマートフォンアプリ上で住宅ローン契約手続きと火災保険加入手続きをシームレスに完結できるようになった。
物件情報や顧客情報がシステム間で連携されるため、火災保険加入に必要な情報の入力が不要となり、手間なく最適な補償に加入できる。また、住宅購入時の一連の手続きの中で火災保険の案内が行われるため、手続き忘れによる無保険リスクの解消にもつながる。
「いえーる お家ドクター火災保険Web」は、火災や自然災害などの事故発生時に損害保険金の支払いに加え、手厚い費用保険金もセットした個人向け住宅火災保険である。住宅ローンプラットフォームを提供するiYellが、住宅ローン専門家の視点で3つの補償プランを提供している。
また、インターネット割引として保険料が5%割引されるほか、水まわりのトラブルや鍵開けなどを24時間365日サポートする「すまいのサポート」などの無料付帯サービスも用意されている。
iYell、日新火災、Finatextの3社は、各社の強みを活かし、今後も市場のニーズに応える取り組みを進めていくとしている。
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