
三菱総研DCS、クラウドセキュリティ運用サービスを開始
ポイント
三菱総研DCSは、クラウド環境のセキュリティ対策を支援する「クラウドセキュリティ運用サービス」を開始した。クラウド利用増加に伴う設定ミスによるセキュリティインシデントの増加を受け、24時間365日の監視や設定チェックを通じて、企業のクラウド資産を保護する。 三菱総研DCSは2月27日、クラウド環境のセキュリティ対策を支援する「クラウドセキュリティ運用サービス」の提供を開始したと発表した。このサービスは、企業の多様なクラウド環境におけるセキュリティリスクを包括的に管理し、安心・安全なクラウド利用を実現することを目的としている。
近年、企業のクラウド利用が増加する中、設定ミスによるセキュリティインシデントが多発している。CSAジャパンが2024年に発表したクラウド環境における重大脅威では、「設定ミスと不十分な変更コントロール」が最も高く挙げられており、各社のシステム担当者にはクラウドセキュリティ維持の負担が増大している。
この状況を受け、三菱総研DCSは、クラウドセキュリティ監視サービス(CNAPP)の導入から運用までを支援する「クラウドセキュリティ運用サービス」を開発した。同社は、金融機関向けのセキュリティ対策や長年のIT運用で培ったノウハウを活かし、脆弱性や設定ミスを検知・通知することで、セキュリティ事故の未然防止を図る。
サービスは、手軽にセキュリティ対策を実現する「スタンダード」と、柔軟なカスタマイズが可能な「アドバンスト」の2コースを用意。主な特徴として、24時間365日のクラウド監視、設定チェックによるセキュリティリスクの未然防止、過剰なアクセス権限や設定ミスの検知によるセキュリティガバナンスの強化が挙げられる。
三菱総研DCSは、今後も顧客の課題や技術環境の変化に応じて、サービスの機能強化・拡張を継続的に行う方針だ。これにより、セキュリティ対応の負荷軽減と安全なクラウド活用を促進し、顧客のDX推進とビジネス価値向上に貢献するとしている。
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