
りそなグループと日本マイクロソフトがAI活用で戦略的提携、金融サービス革新へ
ポイント
りそなホールディングスは5月29日、日本マイクロソフトとAI活用を軸とした戦略的枠組み契約を締結したと発表した。両社の連携により、国内トップクラスのAI活用企業を目指し、業務生産性向上や顧客課題解決、革新的な金融サービス開発を推進する。 りそなホールディングスは5月29日、日本マイクロソフトとAI活用を中心に据えた戦略的な枠組みに関する契約を締結したと発表した。
りそなグループは従来からMicrosoft 365や生成AI分析基盤などのマイクロソフト製品・サービスを導入しており、業務のデジタル化を推進してきた。今回の戦略的枠組み契約により、今後はマイクロソフトの先進AI技術やクラウドソリューション(Microsoft 365 Copilot、Azureなど)をさらに積極的に活用し、一段とデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させる戦略だ。
背景には、金融分野でも顧客ニーズの多様化や社会課題への対応力が一層求められる中、生産性向上と新たなサービス創出が重要視されていることがある。両社は今回の連携を通じて、業務フローや業務プロセスの自動化による従業員の業務負担軽減や、より多くの時間を顧客対応や社会課題解決に充てられる体制の強化を図る方針だ。とりわけ、AIによる情報分析・業務支援や、クラウドを活用した新たな金融サービスの開発にも注力する。
また、りそなグループでは、2025年度中に全行員(社員)を対象としたデジタルソリューションに関する知識・スキル獲得から実践まで一貫した人財育成プログラムも開始する予定だ。これは単なるデジタルスキル向上だけでなく、行員一人ひとりのチェンジマネジメント(変革推進力)も高め、組織全体で持続的な成長とイノベーション創出を目指すという。
今後も、りそなホールディングスは日本マイクロソフトと協力して社内の業務生産性向上や革新的な金融サービスの開発・提供、並びに次世代経営基盤の確立を進めていく考えだ。
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