
富士通、金融機関向け新戦略「Uvance for Finance」を発表
ポイント
富士通は、金融機関のデジタル変革を支援する新たなビジネス戦略「Uvance for Finance」を発表した。クラウドネイティブな勘定系ソリューションや、対面・非対面を統合する店舗ソリューションを提供し、サービスビジネスへのシフトを加速する。 富士通は6月3日、金融機関のデジタル変革を支援する新たなビジネス戦略「Uvance for Finance」を発表した。サービスビジネスへのシフトを図り、金融業界の変化に対応する。
「Uvance for Finance」は、勘定系や店舗ソリューションの進化と、データ活用によるスマートソサエティの実現を目指す。富士通が長年培ってきた金融業務ノウハウや、AIなどの最新技術を活用し、金融機関の業務効率化と顧客体験の向上を支援する。
主なソリューションとして、クラウドネイティブな勘定系ソリューション「Fujitsu Core Banking xBank」を提供する。これは、柔軟性や拡張性を備え、オープンAPI機能により外部サービスとの連携が可能である。将来的には、生成AI技術を活用したシステム開発の自動化も目指す。
また、店舗ソリューション「Digital Branch」では、非対面と対面のシームレスな連携を実現する。AIを活用した迅速な意思決定を支援し、業務効率化と顧客体験の向上を図る。デジタルチャネルでの操作と現金が必要な手続きを統合的に管理することで、業務の効率化を実現する。
これまで富士通は、ATMや営業店専用ハードウェアの提供を行ってきたが、2028年3月末で自社製品の提供を終了する予定である。今後は、沖電気工業からのハードウェア調達により、引き続きハードウェアの提供を継続する。サービスビジネスへの注力を強化し、金融機関のデジタル変革を支援する体制を整える。
富士通は、これらの取り組みにより、金融機関のビジネス高度化を実現し、より豊かな社会の実現を目指すとしている。
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