
埼玉県信用金庫、NECとCRMシステム拡張で営業力強化を推進
ポイント
埼玉県信用金庫はNECと連携し、営業支援システムのCRM機能を拡張した。データの一元管理や可視化を推進し、営業現場と本部が情報をリアルタイムで共有できる体制を構築した。 埼玉県信用金庫は2025年6月6日、NECの支援のもと、営業支援システムの機能をCRM(顧客関係管理)へ拡張したと発表した。顧客情報や日報等の営業担当者の活動情報を一元管理し、それらのデータを活用した営業力強化を推進する。
従来、信用金庫業界では商品や顧客ニーズの多様化に伴い、営業担当者の業務負担が増加する一方で、営業人員の増員が難しく、効率化が重要な課題となっていた。こうした中、埼玉県信用金庫はDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進を経営戦略に掲げ、業務改善・効率化や顧客サービス向上を目指してきた。
今回のCRM機能強化では、営業支援システムと各業務システムを連携。営業支援システムに集約された情報を、BIダッシュボード「MotionBoard」で可視化し、本部や各営業店で顧客分析を行える体制を実現した。営業現場では従来手作業で様々な方式で記載・集計していたデータが自動で一元管理され、データ活用の効率が飛躍的に向上。データ集計や資料作成などの業務も簡便となり、現場対応のスピードアップにつながった。
具体的には、CRMへの機能拡張として、営業支援システムの既存機能の強化による営業担当者の外訪活動の効率化、案件情報の一元管理のほか、信用金庫固有の融資・預金などの各業務システムと連携することで、顧客情報を集約。これらの情報は「MotionBoard」を通じてグラフィカルに可視化されるため、営業店ごとや本部で、顧客区分ごとの分析や重点顧客ターゲティングも容易に行えるようになった。
埼玉県信用金庫は、今回のCRM機能強化とデータ利活用を通じ、今後も業務効率化と営業力強化を図りながら、地域や顧客ニーズにより的確に応える金融サービスの高度化を進めていくとしている。
添付画像一覧

×