
ネットプロテクションズ「NP後払い」にPayPay請求書払い追加、初の後払い連携
ネットプロテクションズは11日、後払い決済サービス「NP後払い」にキャッシュレス決済サービス「PayPay」の機能である「PayPay請求書払い」を実装したと発表した。後払い方式で同機能に対応するのは業界初となる。
利用者は商品到着後に届く請求書のバーコードをPayPayアプリで読み取るだけで支払いが完了する。従来のコンビニ払い・郵便局払い・銀行振込に加えてスマホ決済という選択肢が加わり、24時間場所を選ばない決済体験が実現した。PayPay残高のうち「PayPayマネー」「PayPayマネー(給与)」が使用でき、本人確認済みユーザーであれば即座に利用可能だ。
NP後払いを導入するEC事業者や通販企業は、追加開発や運用変更なしにPayPayユーザーへリーチできるため、購入手続き途中での離脱――いわゆるカゴ落ち――を抑制できる。特にPayPayは国内コード決済取扱高の約3分の2を占め、決済回数は78億回を超えるなど利用頻度が高い。実装により購買意欲の高い層を取り込み、売上機会を広げられる点が大きい。
NP後払いは、与信審査から請求書発行、代金回収までをネットプロテクションズが代行し、未回収リスクも保証する仕組みを持つ。ユーザーはクレジットカード登録なしで後払いを選択でき、事業者は代金回収業務を外部化しながらコンバージョン率を高められる。今回のPayPay対応により、現金派・銀行派に加えスマホ決済派も取り込めるようになり、BNPL(Buy Now, Pay Later)市場のさらなる拡大が見込まれる。
ネットプロテクションズは「今後も多様な決済手段との連携を通じ、ユーザーと加盟店双方にとってストレスのない後払い体験を提供していく」とコメントしている。オンライン消費のキャッシュレス化が進む中、後払いサービスとコード決済の連携は、新たな購買行動を後押しする鍵となりそうだ。
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