
アジケ、金融機関のUI統一を促進する新サービス「デザインシステム構築サポート」
UI/UXデザインを手がけるアジケは16日、金融機関・フィンテック企業向けに「デザインシステム構築サポート」を正式リリースした。部署やプロジェクトごとに分断されがちなUIルールや画面パーツを一元化し、スピーディーな開発とブランド一貫性を同時に実現するサービスだ。
国内の金融機関では、既存サービスと新サービスが混在する中でUIのばらつきが深刻化している。レビューや改修のたびに重複作業や手戻りが発生し、アクセシビリティ要件の高度化も追い打ちをかける。アジケはこれらの課題を「組織横断の共通言語」を整備することで解決し、デザインシステムを“生きた資産”として運用できる体制を構築すると説明する。
同サービスは「診断・方針策定」「設計」「保守・運用」の三つのパッケージで構成。まず現状分析と戦略策定を行い、FigmaやStorybookを用いたコンポーネントライブラリを構築。リリース後は月次契約でガバナンス維持や定期アップデートを伴走する。必要なパッケージだけを選択でき、最短導入が可能だ。
導入効果は三つある。第一に、アクセシビリティを内包した統一UIで信頼性とブランド認知を高める。第二に、コードレベルで管理されたパーツライブラリにより重複作業を削減し、新サービスのリリースリードタイムを短縮する。第三に、明文化されたルールがデザイナーとエンジニアの共通言語となり、コミュニケーションを円滑化する。
既に三井住友銀行でのデザインシステム策定・活用実績があり、金融業界特有のセキュリティ要件や内部承認フローへの知見を反映した支援が可能という。
アジケは「人にとって豊かな体験をデザインすることで味気ある世の中をつくる」を掲げ、金融を中心に製造、通信など幅広い業界でUI/UX改善を手掛けてきた。今回の新サービスを通じ、金融業界のプロダクト開発を“品質とスピードが両立する状態”へ引き上げる考えだ。
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