
琉球銀行、Salesforce基盤の次世代CRM/SFAが本稼働 JASTとテラスカイが支援
日本システム技術は7月7日、テラスカイと共同で琉球銀行向けにSalesforce Financial Services Cloudを基盤とする次世代CRM/SFAシステムを構築し、本番稼働したと発表した。同行は中期経営計画「Empower 2025」で掲げた重点戦略「多様な接点によるゴールベースアプローチの実践」を推進しており、今回のシステム導入はその中核施策となる。
新システムでは、顧客のライフイベント情報や取引履歴を一元的に蓄積し、担当者が顧客ごとのニーズや課題に合わせた提案を行える。スマートフォンからの情報閲覧や交渉履歴入力にも対応し、外出先での業務効率を高めると同時に、顧客と対面する時間の創出につなげる狙いだ。また、本部と営業店の情報連携をオンライン化することで、専門性の高い課題にも迅速に対応できるとしている。
開発にあたっては、Salesforceの標準機能を活用したノーコード・ローコード手法を採用した。これにより、銀行が自ら機能追加や設定変更を行う「内製化」を想定し、市場環境やユーザー要望の変化に合わせた迅速な改修が可能になる。外部委託と比べて開発期間の短縮やコスト削減が見込める点もメリットだ。
日本システム技術とテラスカイは、要件定義からデータ連携、運用段階での内製化支援までを一貫して担当。琉球銀行頭取の島袋健氏は「データ利活用により顧客理解を深め、課題解決に取り組む」とコメントしている。
Financial Services Cloudはセールスフォース・ジャパンが提供する金融機関向けCRMで、顧客・案件情報の一元管理を通じて生産性向上を支援する。琉球銀行は同基盤を活用し、地域経済の好循環サイクル実現と、地域とともに成長する金融グループを目指す。
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