
トレーダム、AIで為替提案を平準化する「TRADOM for BANKs」提供開始
ポイント
金融機関の外為法人営業を支援するDXサービス「TRADOM for BANKs」が発表された。62,000体のAIが400超の経済指標を解析し、14通貨ペアの要因分析と顧客別レポートを自動生成する。専門部署に依存せず提案機会を拡大し、業務負荷を軽減。クラウド提供は2025年8月開始予定。 トレーダムは7月4日、銀行や証券会社など金融機関向けに外為法人営業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する情報提供サービス「TRADOM for BANKs」を発表した。正式提供は2025年8月を予定し、クラウドベースで展開する。新サービスはAIを用いて為替市場の変動要因を可視化し、営業担当者が日常的に為替提案を行える環境を整備することが特徴だ。
主な機能は2つ。第1に「為替変動要因分析」がある。62,000体のAIが400を超える経済指標を読み込み、ドル円やユーロ円など14通貨ペアの将来変動を予測。相場に影響を与えた要因を自動抽出し、背景を即時に提示するため、専門知識のない担当者でも相場観を把握できる。第2に「カスタマイズレポート」機能を備え、輸出企業向けの円安リスク説明や経営層向けの指標サマリーなど、提案先に応じた資料をワンクリックで生成可能だ。
金融機関の法人営業部門では融資や預金業務と並行して為替提案力の向上が求められる一方、情報収集や分析に割くリソース不足が課題となっていた。「TRADOM for BANKs」は情報アクセスを平準化し、外為提案の質と量を同時に向上させることで、取引機会の最大化と業務負荷の軽減を図る。
トレーダムはこれまで事業法人向けにAI為替リスク管理システムを提供してきた実績を持つ。今回の新サービスは、金融機関という“企業に為替を届けるチャネル”への本格展開を意味し、メガバンクを含む全国の銀行・証券会社と連携協議を進めている。同社は「世界で戦えるインフラを、すべてのビジネスに。」を掲げ、外為情報のインフラ構築を加速させる考えだ。
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