
ゆうちょ銀行、家計簿アプリにMILIZE「おかねの未来図」搭載
MILIZEは7月4日、セイコーソリューションズと連携し、ゆうちょ銀行の家計簿アプリ「ゆうちょレコ」向けに将来資金シミュレーションサービス「おかねの未来図」の提供を開始した。家計のデジタル管理が定着するなか、利用者の関心は「いまの収支の把握」から「将来の資産見通し」へと広がっている。金融分野でも、生活環境の変化に応じて長期的な資金計画をサポートするサービスが求められており、今回の新機能はそうしたニーズに応えるものである。
「おかねの未来図」には大きく二つの機能が搭載された。第一の「ゴールサポート機能」では、住宅購入、留学、旅行、介護、相続準備など利用者が設定したライフイベントをゴールとして登録し、現在の貯蓄額や毎月の積立額を入力すると、ゴール達成度を数値とグラフで提示する。さらに収支バランスを自動で分析し、必要に応じて調整提案を行うことで、中長期的な資産形成の道筋を分かりやすく提示する。
第二の「家計管理サポート機能」は、「ゆうちょレコ」に連携済みの収支データを活用し、項目別に予算を設定できる仕組みだ。月ごとの支出状況やカテゴリ別の比率をグラフで確認できるため、利用者は日常的な家計の見直しを行いながら、将来ゴール達成に向けた資金調整を行える。これにより、短期の家計管理と長期の資産計画を同一画面で一体的に管理することが可能になった。
MILIZEは金融工学やAIを活用したフィンテックツールを提供しており、今回もアルゴリズムとユーザーインターフェースの設計を担当した。一方、セイコーソリューションズはシステム開発と運用管理を担い、アプリへの機能実装を技術面から支援した。両社は今後もゆうちょ銀行と協力し、生成AIやデータ分析を生かした新たなサービスを順次投入し、利用者の資産形成を後押しするとしている。
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