
GMOあおぞら、01銀行へ銀行機能をBaaS提供 銀行間BaaSモデルが始動
GMOあおぞらネット銀行は7月24日、池田泉州ホールディングスの子会社01銀行が開業するデジタルバンク向けに、同社の「BaaS by GMOあおぞら」を採用したと発表した。銀行が銀行に対して銀行機能をBaaS(Banking as a Service)として提供する事例は国内では珍しく、預金、融資、審査分析などの主要機能をAPI経由で供給することで、01銀行が掲げる「安心・安全」「フレキシビリティ」「ローコスト」「高いUI/UX」を備えたデータドリブン型システムの実現を支援する。
両社は2月、開業に向けた準備プロジェクトを本格的に始動した。GMOあおぞらネット銀行は既存システムを細分化してパーツ化し、事業者が必要な機能だけを組み込める形で提供してきた実績があり、契約件数は800件を超える。01銀行はこのノウハウを評価し、BaaSのサービスカスタマイズや各種テストを経て、7月28日に開業する予定だ。
01銀行は実店舗を持たないデジタルバンクとして、中小事業者向けにクラウドサービスの取引データと日常の入出金データを統合し、新しい金融サービスを提供する方針を掲げる。具体的には、マクアケやZAICOといったクラウドサービスを入口に、事業者の成長を支援する金融商品やソリューションを提供する構想だ。
一方、GMOあおぞらネット銀行は「スモール&スタートアップ企業向け銀行No.1」「BaaS No.1」「テックファーストな銀行No.1」を中長期戦略の柱に掲げ、システム開発を内製化してスピードとコスト競争力を高めてきた。今回の連携は、銀行自身が金融サービスを組み込むことで、より柔軟で低コストなシステム構築を可能にし、エンドユーザーにとっての利便性向上を狙う。
開業後も両社は協力を継続し、ユーザーのニーズに応じた機能拡充やサービス改善を進める計画だ。
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