
マネーフォワード ME、PayPay取引CSV取り込み機能を公開
マネーフォワードホームが提供する家計簿アプリ「マネーフォワード ME」は7月24日、キャッシュレス決済サービス「PayPay」の取引履歴をCSVファイル経由で取り込める新機能をリリースした。対象はiOS版のみで、スマートフォン上の操作だけでPayPayの利用明細を同アプリに反映できる。
背景にはキャッシュレス決済の普及がある。経済産業省によると2024年のキャッシュレス決済比率は42.8%に達し、ME利用者へのアンケートでも99%がキャッシュレスを利用していると回答した。中でもPayPayは登録ユーザーが7,000万人を超える国内最大級のサービスで、MEユーザーからは「PayPayの支払いを簡単に記録したい」という要望が寄せられていた。
新機能はPayPayアプリの「取引履歴」画面でCSVをダウンロードし、プレビュー画面の共有アイコンからMEを選択するだけで利用できる。一度に読み込める明細は100件まで。読み込み後は「読み込んだ明細」として一覧表示され、明細種別を「すべての明細」「PayPay残高明細」「クレジットカード明細」から選択できるほか、出金元・入金先やメモの編集も可能だ。保存したデータはME内の「入出金」画面に即時反映され、ほかの銀行口座やクレジットカード情報と合わせて一元管理できる。
取り込み可能な項目は取引日、出金金額、入金金額、通貨、変換レート、取引内容、取引先など。海外利用やバーコード決済ならではの情報も含まれるため、現金・カード・電子マネーをまたいだ支出状況を詳細に把握できる。利用手順の詳細やCSVの仕様はサポートサイトで公開している。
マネーフォワード MEは銀行や証券口座、クレジットカードのデータを自動取得し、資産推移や費目別支出を可視化するサービスとして2024年に本格展開を開始した。今回のPayPay連携により、利用者はアプリ間の転記や手入力の手間を省きながら、日常のキャッシュレス支払いを資産管理に組み込めるようになる。
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