
NEC、BLUE FRONT SHIBAURAで顔認証入退場・決済システム提供
ポイント
NECは国家戦略特区「BLUE FRONT SHIBAURA TOWER S」に、NIST評価で世界No.1精度を持つ顔認証技術を活用した入退場管理と決済システムを導入する。利用者は顔情報を社員証と連携し、オフィスゲートや食堂のPOSで非接触通行・手ぶら決済が可能となる。2025年2月竣工予定のS棟で稼働し、得られた知見を他施設へ展開する方針だ。 NECは8月7日、国家戦略特区として再開発が進む複合施設「BLUE FRONT SHIBAURA TOWER S」に、顔認証を活用した入退場管理システムと決済サービスを提供すると発表した。
NECの顔認証は米国国立標準技術研究所(NIST)のベンチマークで複数回世界No.1の精度を獲得しており、オフィスワーカーや来街者の安全性と利便性を両立させることがねらいだ。
利用者は事前に登録した顔情報を社員証などのIDとひも付け、オフィスラウンジや専有部エリアのゲートをハンズフリーで通過できる。職域食堂、売店、カフェではPOSソリューション「NeoSarf/POS」と連携した顔認証決済が可能となり、財布やスマートフォンを取り出す必要がない。
大規模施設では入退場制御と混雑緩和を両立させる必要があるが、顔認証は通過時間短縮やカード紛失リスクの低減に寄与する。決済でも手ぶら購買により行列を抑制し、キャッシュレス比率向上が期待される。
「BLUE FRONT SHIBAURA」は高さ約230mのツインタワーを計画し、区域面積約4.7ha、延床約55万㎡を誇る。S棟は2021年10月着工、2025年2月竣工予定、N棟は2030年度竣工を目指す。今回の顔認証導入は、国内大規模再開発への本格採用例として注目される。
NECは価値創造モデル「BluStellar」の下、業種横断の知見と最先端テクノロジーを組み合わせ、安全・安心で便利な街づくりを推進するとしており、得られた知見を今後のオフィスや商業施設、空港などへ展開する方針だ。
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