
三井住友カード、CCCMKHDを子会社化へ 持分55%でVポイント基盤強化
三井住友フィナンシャルグループ、三井住友カード、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)、CCCMKホールディングス(CCCMKHD)は10月3日、Vポイントを展開するCCCMKHDの資本再編に合意したと発表した。三井住友カードが株式を追加取得し、CCCMKHDを子会社化する予定で、資本構成は現状の「三井住友カード20%:三井住友フィナンシャルグループ20%:CCC60%」から「三井住友カード55%:三井住友フィナンシャルグループ25%:CCC20%」へ変更する。実行時期は2026年3月末を目途としている。
あわせて、CCCMKHDは商号をVポイントマーケティングへ変更する。再編の目的は、Vポイントを「金融グループが主導する唯一の共通ポイント」へ飛躍させることにあり、三井住友カードを主体にSMBCグループの総合力を生かし、「No.1のポイント」と「No.1のデータベースマーケティング」を目指すとしている。
具体策として、Vポイント関連アプリを統合しUI/UXを見直すほか、SMBCの「Olive」や「Vpass」との連携を強化する。さらに、SMBCグループの口座・決済データと、CCCMKHDの購買データを組み合わせた「金融口座×決済×購買」の3データを活用。三井住友カードのAIエンジン「ユニバース」による高度なパーソナライズ分析で、ユーザーに最適化した「Vクーポン」などお得な情報を配信し、利得性と利便性の向上を図る。
データベースマーケティング事業では、デジタルギフトやデジタル販促の提供に加え、Vポイント関連アプリや「SMBCダイレクト」「Vpassアプリ」を活用した広告配信の本格検討を進める。対象もVポイント提携企業やカード加盟店にとどめず、メーカーなど幅広い事業者へ拡大し、商品単位のデジタル販促やオウンドメディア広告で購買促進を支援する方針だ。
CCCグループとの連携は継続し、店舗戦略でも協業を深化する。Oliveの価値を体験できるストアデザインや地域に根差した体験型イベントの企画を進め、上質な金融サービスとライフスタイル提案を融合した顧客体験の提供を目指す。
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