キンドリル、イオンフィナンシャルの20超業務システムをAWSとAzureへ移行支援
キンドリルジャパンは10月30日、イオンフィナンシャルサービスが進めるシステムのクラウド化を支援したと発表した。2023年から2年半をかけ、AWSとMicrosoft Azureを含むクラウド環境を構築し、20以上の業務システムを移行・稼働させた。各システムのサービスイン後は、キンドリルが基盤保守サービスを提供している。
イオンフィナンシャルサービスは中期経営計画の実現に向けてDX戦略を推進し、オンプレ基盤からクラウド基盤への移行を進めている。これにより、アジリティの向上によるデジタルシフトの加速、アプリケーション開発の柔軟性向上による顧客ニーズへの迅速な対応、柔軟でコスト効率性の高い基盤の実現を目指すとしている。
キンドリルは、クラウド基盤の構築とその後の基盤保守において標準化と自動化を推進した。複数の業務システムを統合基盤へ移行するにあたり再利用性を重視し、標準化・効率化と品質の高度化を両立。プロビジョニングや設定には自動化ツールを活用し、高い品質の維持と作業効率の向上を図った。長年にわたりミッションクリティカルなシステムを支援してきたスキルや知見に加え、グローバル規模で推進するハイパースケーラーとの戦略的アライアンスも生かしたという。
イオンフィナンシャルサービスの常務執行役員 システム担当 兼 システム本部 本部長の光石博文は「グループ全体で共有するプラットフォームの構築が急務。DX加速のため100を超えるシステムのクラウドシフトを進めており、2028年の完全クラウド化を目指す。キンドリルの継続的な貢献に期待する」と述べた。
キンドリルジャパンの執行役員 流通・通信・メディア・公共事業本部長の倉本修平は「クラウドシフトに大胆に取り組む同社の基盤改革を支援してきた。ハイパースケーラーとのアライアンスを活用し、クラウド基盤の構築や保守サービスの品質向上を図る」とコメントした。
両社は今後もクラウド移行と運用の高度化を通じて基盤変革を進めるとしている。
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