MILIZEとReact Plus、BNPL向けAI信用スコア「Atobar.ai」提供開始
MILIZEとReact Plusは2025年11月21日、BNPL事業者向けAI信用スコアリング基盤「Atobar.ai」の提供を開始した。EC拡大と若年層のクレジット離れで後払い需要が伸びる一方、過剰与信と延滞が課題となる中、精緻かつ透明な与信判断を支援する。
Atobar.aiは、従来の信用情報機関(CIC/JICC)依存から脱却し、モバイル決済やEC履歴、公共料金、通信データ、サブスクリプション、SNSなど15超のデータソースから250超の特徴量を分析。「TFA Credit Score」でクレジット履歴が少ない層にも信用力評価を提供し、在日外国人や若年層の与信機会を広げる。
一般ユーザーはアプリでアカウントを作成し、自身のデータで信用スコアを構築・確認できる。提携ECでBNPLを選ぶと、保有スコアは即時連携され数秒で承認可否が判定される。未保有でもシームレスにスコア作成へ遷移し、その場で判断が行われる。海外導入では92.3%の精度を確認しており、日本でも最適化により同程度が期待されるとしている。
事業者向けには「BNPLインテリジェンスハブ」として、クロスプラットフォームの信用チェック、多元的な不正検知、リアルタイムスコアリングを提供。提携によりユーザーの現在の借入額のみを把握し、与信精度を高める。導入はAPI連携や生成AIモジュールの組み込みなど、Plug & Playで可能だ。
さらに、日本で初めて代替クレジットデータセットと説明可能なAI(XAI)を組み合わせ、スコアの算出要因をユーザーと事業者が把握できる仕組みを実装した。2021年4月の割賦販売法改正で、経済産業大臣の認定を受けた高度な与信技術が信用情報照会の代替となり得る環境が整う中、非金融事業者の分割払い参入も容易になっている。両社は国内連携を強化し、ベトナムを足掛かりにアジア展開を進める方針だ。
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