マネーフォワード、売掛金資金化「早期入金」開始 AI審査とクラウド連携
マネーフォワードは12月1日、売掛金早期資金化サービス「マネーフォワード 早期入金」の提供開始を発表した。AIを活用した与信審査と「マネーフォワード クラウド」との連携を強化し、中小企業の資金繰り改善や事業成長を支援するとしている。
中小企業は、売上計上から入金までの期間に手元資金が不足しやすく、金融機関からの融資は審査や入金までに時間を要する課題がある。マネーフォワードは2019年から売掛金早期資金化サービスを提供し、2021年からは中小企業向けに「SHIKIN+」を展開してきた。
同社は「SaaS×Fintech」戦略のもとで「マネーフォワード クラウド会計」との連携を強化。決算書類の提出なしに会計データに基づく与信審査を可能にし、クラウド上で調達可能な目安額を確認できる仕組みを整備してきた。今回、「SHIKIN+」を「マネーフォワード 早期入金」へとリブランディングし、連携のさらなる強化とAIによる高精度な審査で、より多くのクラウドユーザーの資金調達ニーズに対応する。
「マネーフォワード 早期入金」は、企業が保有する売掛債権(請求書)を買い取り、最短即日で資金化するサービスである。必要な時に必要な分だけ資金を調達でき、急な資金需要やキャッシュフローの平準化に寄与する。利用は非対面でオンライン完結し、取引先に通知されない点を特徴とする。さらに、独自データを用いたAI審査モデルにより審査を迅速化し、「マネーフォワード クラウド」の入出金データを活用したシームレスな資金調達を実現する。
同社は、バックオフィスSaaSに蓄積される企業間取引や会計データを活用し、決済や資金調達までをシームレスに結ぶ「SaaS×Fintech」戦略を掲げている。今回のリブランディングを通じ、会計データ連携とAI審査による利便性向上を一段と進める構えである。
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