NEC、金融機関向けモダナイゼーションを強化し変化対応力を拡充
NECは2月25日、金融機関の競争力向上に向け、ITシステムのモダナイゼーションを支援する「BluStellar金融機関向けモダナイゼーションプログラム」を強化したと発表した。顧客課題起点でメニューを再整備し、「ビジネス変革プログラム」と「次世代インフラプログラム」の2体系に整理した。急速に変化する市場・事業環境に対し、金融機関が迅速かつ柔軟に対応できる支援メニューの拡充を狙う。NECはこのモダナイゼーション事業で、今後3年間に売上1,000億円を目標に掲げる。
強化の中核施策は3点だ。1点目は、北米に「NEC Global Research & Incubation Center」を新設し、技術戦略プロセスを強化することだ。来年度の発足を予定し、先端技術の集積地である北米での技術収集を進める。NECがファンド出資するベンチャーキャピタルや、NEC Xを通じた北米スタートアップエコシステムも活用し、国内の「金融デジタルイノベーション技術開発室」との連携で、収集・検証・実装のプロセスを強化する。
2点目は共同化スキームの拡大だ。セキュリティやコンプライアンス対応が継続的に求められる中、個別検討・運用によるコストや人員負荷、導入の長期化が課題となる。NECは、複数金融機関によるエージェント共同開発、AI-Readyなデータの検討、ガードレールやガバナンス機能を実装した共通基盤の構想検討、セキュリティ領域の共同化や共通運用ルール整備などを挙げ、共同化メニューの提供拡大を進める。
3点目はパートナー連携の強化だ。インフラからアプリケーション、AI活用までを一体で提供し、標準化テンプレートや導入効果が実証済みのコンポーネント適用を可能にすることで、技術選定や検証の負担軽減を図る。AWS、Microsoft、Oracleなどのインフラ基盤に加え、SalesforceやServiceNowといったアプリケーション領域との連携も広げるという。
背景としてNECは、生成AIやサイバー攻撃への対応、デジタルチャネルの拡大、制度・ガイドライン更新などにより、金融の業務環境が複雑化・高度化していると説明する。先端技術を取り込みつつ、IT基盤・運用・アプリケーションを継続的に刷新する必要がある一方、技術検証の専門性やスピード、セキュリティ・コンプライアンス対応が金融機関の負担になり得るとして、プログラム強化に踏み切った。
添付画像一覧













