日立ソリューションズ、Web3向け開発支援ソリューションを提供開始

日立ソリューションズ（本社：東京都品川区、取締役社長：山本 二雄）が、ブロックチェーンを基盤とした次世代インターネット「Web3」に対する開発支援ソリューションを10月30日から提供開始すると発表した。新たなトレーニングプログラムを導入し、これまで提供していたブロックチェーン関連サービスと併せて体系化する。

Web3は、分散型アプリケーションの活用やスマートコントラクトの自動実行、データ改ざんの防止など、安心安全な価値交換を可能にする。しかし、技術者の不足により活用しきれていない企業も多い。新たなトレーニングプログラムは、企業の新規事業創出を支援するため、Web3を活用した事業アイデアを創出するワークショップや開発体験など、受講者の希望に合わせたメニューを提供するものだ。

日立ソリューションズは早くからブロックチェーン事業に取り組み、日立製作所や海外企業と連携してきた。ブロックチェーン基盤の選定から、アプリケーションの開発および運用を支援するサービスを提供しノウハウを蓄積。このノウハウを活用し、ブロックチェーン技術やWeb3に精通する技術者の伴走により、新しい技術の活用と事業拡大を支援する。これにより、企業経営のサステナビリティ・トランスフォーメーション（SX）に貢献するという。

ブロックチェーン技術やWeb3は、金融業や保険業、運輸業や郵便業、医療業や福祉業など、幅広い業界で新しいビジネスの仕組みを構築する必要性が高まっている。特に、デジタル通貨やスマートコントラクト、運輸業や郵便業での貨物の移動や配送状況の記録、医療業や福祉業での患者や利用者のセキュアな情報管理など、関心が集まっている。

日立ソリューションズは、これまでにブロックチェーン技術の開発とコンサルティングを提供する英国のWeb3 Labs Ltdと日本で初めてアライアンスを結び、エンタープライズ向けブロックチェーン基盤（Consensys Quorum）の保守サポートサービスを提供してきた実績がある。

今回は、より多くの企業にWeb3も含めた新しい技術に触れてもらい、実践的なスキルを身につけ、既存事業の付加価値増大や新規事業化までつなぐ支援を行うため、「Web3向け開発支援ソリューション」を提供する。経験豊富なプロフェッショナル人財による質の高いコンサルティングや、網羅的なソリューション群とナレッジによるデジタルアクセラレーションでDXを加速させ、持続可能な企業経営を支援する。