
メタリアル、保険業界向け詐欺検知AI「Metareal FR」提供開始
ポイント
メタリアルは4月28日、保険業界向けの詐欺検知AIエージェント「Metareal FR」を提供開始した。増加する保険詐欺リスクに対応するため、兆候検出からリスク分析、レポート作成までを迅速化するツールである。保険会社のクレーム担当者や法務部門などの業務効率化を支援する。 メタリアルは4月28日、保険業界のクレーム・リスク評価担当者向けに、詐欺検知専用AIエージェント「Metareal フラウド(Metareal FR)」の提供を開始した。増加する保険詐欺リスクに対応し、過去事例とデータに基づく兆候検出からレポート作成までを数分で完了できる高速分析ツールとなっている。
Metareal FRは、保険詐欺の兆候検出、リスクの定量的分析、過去事例をもとにしたレポート自動作成が可能なサービスである。AIと機械学習を活用し、パターン認識と異常検出による「予測型リスク評価」を実現。従来の過去事例照合に頼らないアプローチにより、未然防止を目指している。
開発背景には、調査に時間がかかることや、詐欺の兆候が見えにくいこと、過去データや外部情報の活用不足など、業界特有の課題がある。加えて、レポート作成の属人化、コスト面の制約、再発防止策の不十分さといった点も挙げられている。Metareal FRはこれらの課題を解決するため、リアルタイムで詐欺リスクスコアを算出し、不審なパターンを検知。さらに、警察発表やSNS、オープンデータなど外部情報とも連携する。
同ツールは、ワンクリックでリスクスコアや参考事例を含む詳細レポートを自動生成可能とする。従来1〜2時間かかっていたレポート作成を2〜3分に短縮できるという。また、使用を重ねるごとに社内データやユーザー操作を学習し、分析精度の向上も図られる。
想定ユーザーは、保険会社のクレーム対応部門、不正対策チーム(SIU)、損害保険や生命保険、自動車保険各社の支払管理者、法務部門などである。
メタリアルでは、今後も業種特化型のAIコンサルティングを通じて、業界課題の解決支援を強化するとしている。
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