
ふくおかフィナンシャルグループ、LiNKXと戦略提携 地域金融のDX加速へ
ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)、みんなの銀行、および先進的な金融テクノロジーを持つスタートアップ・LiNKXは、2025年4月30日、戦略的パートナーシップを締結したと発表した。これまで、FFG傘下のゼロバンク・デザインファクトリーとLiNKXは「みんなの銀行」のシステム開発などで連携してきたが、今回の合意により、グループ全体でのデジタルサービス進化と金融システム基盤の高度化を共に推進していく。
今回のパートナーシップでは、FFGが持つ地域密着型金融の強みと、LiNKXが有するクラウドネイティブ技術やグローバル水準の開発力を掛け合わせることで、銀行グループ全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速する。みんなの銀行のBaaS(Banking as a Service)プラットフォームの高度化や、新たなプロダクト開発、さらにはグループ横断的な最先端技術の実装が主な取り組みテーマとなる。
事業連携の一方で、FFGはグループ子会社の福岡銀行を通じて、LiNKXへの出資も実施。金融・IT両面での結びつきを深める方針だ。みんなの銀行は国内初のデジタルバンクとして2021年にサービス開始以来、LiNKXと共同で次世代コアバンキングシステムや決済基盤を築いてきた。今後は、さらなる顧客利便性向上や、スピーディーなサービス提供につなげる考えだ。
FFG代表取締役の五島久氏は「高い技術力を持つLiNKXとの提携により、システムの高度化を加速し、地域のお客さまへ新たな価値を提供できると確信している」とコメントしている。
LiNKXは、社員の8割以上がソフトウェアエンジニアで、そのうち半数以上が海外人材という国際色も特徴。クラウドやデジタル技術に強みを持ち、銀行向けのミッションクリティカルな基幹システム開発を数多く手がけてきた。「顧客のDX推進や社会全体の好循環創出が当社の使命」とし、今回の資本業務提携を機に、地域金融グループ全体への知見展開を目指す。
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