
三菱UFJ銀行とSakana AIがパートナーシップ AI活用で業務効率化へ
ポイント
三菱UFJ銀行は、AI開発企業であるSakana AIと3年以上の長期戦略的パートナーシップ契約を締結した。また、Sakana AI共同創業者でCOOの伊藤錬氏をAIアドバイザーとして招へい。Sakana AIの技術と知見を活用し、文書作成業務の自動化など業務効率化を進め、AI戦略の高度化を図る。 三菱UFJ銀行は、2025年5月19日、先端AI技術を手掛けるSakana AIと長期的な技術パートナーシップ契約を締結した。今回の提携により、三菱UFJ銀行はSakana AIのAI技術を経営課題の解決や高付加価値の創出に生かし、今後3年以上にわたり戦略的な関係構築を目指す。
本パートナーシップの第一歩として、Sakana AIが持つAI Scientistの知見によって、銀行の業務の中で特に複雑な思考や高度な専門性を求められる社内外文書作成プロセスの自動化を推進する。従来は人手に依存していた文書作成業務だが、AIを活用することで効率化と品質向上を一体的に実現したい考えだ。
また、今回の提携に合わせて、Sakana AI共同創業者兼COOの伊藤錬氏をAIアドバイザーとして招聘した。伊藤氏は東京大学卒業後、外務省やメルカリでの多様なグローバル経験を持ち、その知見とネットワークを生かしてSakana AIの経営をけん引してきた人物だ。今後は三菱UFJ銀行のAI戦略やインテリジェンス活動の高度化に向けて助言し、経営陣への情報提供やネットワーキングの支援、さらにAI戦略全般のアドバイスを担う。
三菱UFJフィナンシャル・グループでは、2024年度から3年間にわたる中期経営計画にて、「企業変革の加速〜会社がかわる」を掲げており、AI・データ基盤の強化とデータドリブン経営の実現、顧客価値と生産性の向上を最大のテーマとしている。今回のSakana AIとの提携とAI人材の招聘により、グループ全体のAI活用戦略の推進力強化を図る。
今後は、AIによる業務自動化や戦略意思決定の精度向上など、業務の様々な面で新たなモデルの確立を目指す。
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