
MUFGが新金融サービスブランド「エムット」を発表、顧客体験を刷新
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は2025年6月2日より、新たな金融サービスブランド「エムット」を始動する。「エムット」のブランド名は、「MUFG」「みんな」「マネー」の頭文字「M」と、「まるっと」サポートするという思いを込めて作られている。また、つながりと拡がりを象徴する@(アットマーク)も名前の一部として採用。「お金にかかわる全ての人」をサポートする決意がうかがえる。
提供するサービスは、インターネットバンキング「三菱UFJ銀行アプリ」を中心に、クレジットカードやQR決済など「使う」分野、ポイントや資産運用など「ためる」「ふやす」分野、さらに相続など「つなぐ」分野まで網羅する。お金にまつわる人生のさまざまなシーンで、使いやすさと利便性を両立した環境を目指す。
背景には、日本の金融環境の大きな変化がある。近年、マイナス金利政策の終了やキャッシュレス決済の普及、NISA口座数の急増により、金融の在り方が急速に多様化している。こうした中で、「お金の管理方法がよく分からない」「金融サービスの利用が難しい」と感じる人々も増加している。
MUFGはこれまでも、グループ全体の連携強化を進めてきた。たとえば三菱UFJ eスマート証券やウェルスナビの完全子会社化を通じて多彩なサービスを展開してきたが、今後は「エムット」のブランドのもとにこれらをシームレスにつなげ、顧客にとって「やさしい金融サービス」として提供していく方針である。
MUFGでは今後、「エムット」をグループの個人向け事業の中核に据える。特に、金融リテラシーや年齢に関係なく、誰もが無理なくお金と向き合える社会の実現を目指している。顧客がライフステージの変化にあわせて、絶えず快適にサービスを利用できる設計が進められている。
また、2026年度には「エムットポイント」というグループ共通ポイントの導入や、新たな「ロイヤリティプログラム」の開始も予定。日常決済や各種サービスの利用でポイントがたまる仕組みや、利用状況に応じて還元率や手数料などが優遇されるステージランク制度も盛り込まれるという。
MUFGは今後も「お金のあれこれ、まるっと。」「つながるほどおトクで便利」をキーワードに、金融をより身近で明るいものとし、すべての人が前向きにお金と向き合える社会の構築を目指すとしている。
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