
WealthForce、SBI・楽天など4証券とAPI連携拡充 IFA支援を強化し日本版TAMPに前進
MONO Investmentは2025年6月30日、ウェルスマネジメント支援プラットフォーム「WealthForce」の証券口座データ連携先にSBI証券、楽天証券、あかつき証券、スマートプラスの4社を追加したと発表した。投資家の操作を介さず仲介口座の資産情報をAPIで取得し、アドバイザーのCRMへリアルタイム反映する仕組みを提供する。
米国ではTAMP(Turnkey Asset Management Platform)が独立系アドバイザーの主要インフラとして浸透しており、運用管理やレポーティングを自動化することで助言業務に専念できる環境が整っている。同社はその思想を日本に導入し、分散する金融商品の管理コストを下げながら投資家への提案品質を高めることを狙う。今回の4社連携は日本版TAMP構築に向けた重要なマイルストーンと位置付けられる。
WealthForceは三つの機能で業務を革新する。第一に「資産情報の自動取得・可視化」では、毎営業日取得した保有銘柄を即時に資産推移、リスク分析、インカム予測へ反映し、提案書へワンクリックで取り込める。第二に「顧客対応履歴の自動同期」では、面談記録や提案履歴を各証券会社の業務システムへ連携し、二重入力を排除する。同社試算では入力ミス削減と合わせ業務時間を最大40%短縮できる。第三に「投資のコンシェルジュ」との統合により、取得した口座情報が投資家側画面にも瞬時に反映され、アドバイザーとの情報共有がシームレスになる。
今回の対応により、IFAは複数証券会社の仲介口座を横断したポートフォリオを一元管理できる環境が整った。同社は今後、連携先証券会社の拡大に加え、生命保険・損害保険契約、収益不動産など非証券資産とのデータ連携を2025年後半以降に順次実装する計画を示す。
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