
三菱UFJ銀行、メタバース拠点を開設 アバター相談で新しい金融体験
ポイント
三菱UFJ銀行は7月7日、メタバース空間「三菱UFJ銀行メタバース」を公開した。アバター行員とのバーチャル相談やゲーム、金融イベントなどを提供し、9月開業予定の新型店舗と連動。TOPPANの「Powered by Metapa」を採用し、顧客接点の多様化と新たな金融体験の創出を図る。 三菱UFJ銀行は7月7日、メタバース空間「三菱UFJ銀行メタバース」をリリースした。目的は、仮想空間を通じた新しい金融体験の提供と顧客接点の拡大だ。同行は東京・大阪の新型店舗開設に続き、多様かつ柔軟なチャネル整備を進めている。今回のメタバースは9月に開業予定の新型店舗と連携し、情報発信やイベントを実施する計画だ。
空間はTOPPANが提供するメタバースサービス「Powered by Metapa」を基盤に構築した。レトロな外観を持つ店舗から内部に入ると、新型店舗を模したエリア、エンタメエリア、セミナールームが広がり、同行が掲げる「伝統と革新」の世界観を体感できる。展示スペースでは商品パンフレットや案内動画に加え、同行が保有するアート作品も鑑賞可能だ。
特徴の一つがアバター行員とのバーチャル相談である。来場者は予約制・匿名で応接室に入り、一般的な金融相談を行える。プライバシーが確保されるため、気軽に質問しやすい点が強みとされる。事務手続きや個別商品の案内は対象外だが、来店前の情報収集や資産形成の初期相談など幅広い用途が想定される。
エンタメ要素としては迷路やクイズなどのゲームを用意し、金融知識を楽しみながら学べる設計にした。さらにメタバース内や新型店舗での共同イベントも予定しており、オンラインとリアルを組み合わせた体験が見込まれる。
アクセスは高輪出張所ホームページ内の専用リンクから行う。ブラウザベースで利用でき、特別な機器やアプリのダウンロードは不要だ。
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