
三菱UFJ銀行、RaySheet×Salesforceで2万6000人が使うExcelライクCRM構築
ポイント
三菱UFJ銀行は2025年7月、Salesforce Financial Services CloudとメシウスのRaySheetを組み合わせた新CRMシステムを稼働させた。行員約2万6000人がExcelに近い操作感で顧客データを扱えるほか、暗号化や監査ログなど金融機関に求められる高いセキュリティ要件にも対応する。 三菱UFJ銀行はメシウスのRaySheetとSalesforce Financial Services Cloudを組み合わせ、Excelライクなユーザーインターフェースを備えた新CRMシステムを構築した。2025年7月11日に発表された同システムは、全国の営業担当者を含む約2万6000人が利用し、顧客情報の入力・蓄積・活用を大幅に効率化することを狙う。
RaySheetはSalesforceにインストールするAppExchangeアプリで、一覧画面をExcelのように行列形式で表示・編集できる。条件付き書式によるデータ可視化やフィルタリング、ピボットテーブル型の集計画面作成なども可能で、現場が慣れ親しんだ操作感を維持したままSalesforce上にデータを蓄積できる点が特徴だ。三菱UFJ銀行では新CRMの一部画面にRaySheetを採用し、データ入力の敷居を下げることで早期の定着を図る。
一般的に金融機関には暗号化や監査ログなど厳格な要件が課されるが、RaySheetはこれらに対応している。
メシウスの担当者は「高度なセキュリティ要件を持つ大規模金融機関で採用されたことを光栄に思う。現場定着を支援しながら進化を続ける」とコメントした。
また、三菱UFJ銀行 法人・ウェルスマネジメント企画部システム企画グループの武井優上席調査役は「RaySheetの導入で操作性が向上し、データ蓄積がしやすくなると期待している。Financial Services Cloudと組み合わせ、蓄積データの価値を最大化したい」と述べた。
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