
融資支援を一新 フューチャーアーキテクトと鹿児島銀行が「次世代KeyMan」開発
ポイント
フューチャーアーキテクトと鹿児島銀行は、融資支援システム「次世代KeyMan」の共同開発に向け、2025年6月から要件定義を開始した。既存の「KeyMan」とフューチャーアーキテクトの戦略業務系ソリューション「FutureBANK」を融合し、融資支援・営業支援・ローン管理を統合。API経由で内外システムと連携し、AIエージェントによるリアルタイム分析も実現することで、信用リスク対策や与信判断の高度化、コミュニケーション向上を狙う。 フューチャーアーキテクトと鹿児島銀行は、融資支援システム「次世代KeyMan」の共同開発に着手した。プロジェクトは2025年6月に要件定義フェーズへ入り、鹿児島銀行が進める「第9次中期経営計画」の重点施策である「データ活用と業務効率化による生産性向上」をシステム面から支える。
鹿児島銀行とフューチャーアーキテクトは、2002年に融資関連情報を一元化する「KeyMan」を共同開発して以来、同システムの機能拡張を重ねてきた。今回の「次世代KeyMan」では、従来別々に運用していた「融資支援」「営業支援」「ローン管理」を統合し、業務プロセス全体を単一プラットフォームでカバーする。
技術面では、フューチャーアーキテクトが地域金融機関向けに展開するコンサルティングサービスとシステム基盤「FutureBANK」のアーキテクチャを採用。APIによって行内外のシステムとデータをリアルタイムに連携させ、AIエージェントによる自動分析や示唆提供を実現する。これにより、渉外担当者と本部間のコミュニケーション強化、信用リスクの早期検知、与信判断の迅速化が可能になると見込まれる。
全面的なアーキテクチャ刷新により、操作画面やデータベース設計も再構築。行員は統一インターフェース上で顧客情報、案件進捗、収益管理データを横断的に確認できるようになるため、情報検索や入力の手間を削減し、営業活動に充てる時間を増やせる。鹿児島銀行は、こうした業務効率化を通じて地域企業・個人への提案力を高め、コンサルティング機能の強化につなげる方針だ。
フューチャーアーキテクトは、「次世代KeyMan」で得た知見を他の地域金融機関にも横展開し、顧客の経営戦略と社会課題解決に資する新サービス創出を目指す。
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