
リクルートMUFGビジネス、「エアウォレット クイックローン」提供開始
リクルートと三菱UFJ銀行が共同出資するリクルートMUFGビジネスは7月22日、個人向けローン「エアウォレット クイックローン」の正式提供を開始した。貸し付け主体はエンベデッド・ファイナンスを手掛けるGeNiEで、リクルートMUFGビジネスは代理店として集客と媒介を担う。
特徴は「すぐに・安心して・計画的に」という三つの価値の実現だ。利用者が「エアウォレット」アプリで本人確認を済ませていれば、借入希望額とログインパスワードのみの入力で申し込みが完了し、審査通過後は最短5分で資金を受け取れる。20歳以上72歳以下を対象に1円から800万円まで借入れが可能で、30万円以下はアプリ残高へのチャージ、30万円超はチャージまたは銀行口座振込を選択できる。
安心感の源泉として、ユーザーが普段から送金や支払いに利用するアプリを窓口とした点が挙げられる。今後はリクルートサービスとのキャンペーンも予定しており、両社が保有するデータ活用に同意した利用者に対しては柔軟な金利設定を検討する方針だ。
計画的な返済を支援する仕組みも整えた。アプリ内で借入残高を可視化し、返済日が近づくとリマインド通知を送付。さらにアルバイトの給与・シフト管理アプリ「シフトボード」と連携し、収入見通しを踏まえた返済計画を立てやすくしている。借入情報が外部に共有されることはなく、連携の利用可否はユーザーが選択できる。
正式提供前に実施したアンケートでは、「シフトボード」ユーザーで借入経験のない回答者のうち、サービス利用を希望した理由として「普段利用するサービスなので安心」(37%)、「リクルートが提供しているので安心」(33%)が挙げられ、安心感を重視する声が70%に達した。試験提供でも利用者の28%が他社ローン未利用者で、31日以上の延滞債権比率は1%未満だったことから、従来ローンに抵抗感を持っていた層にも計画的に受け入れられる可能性が示された。
リクルートMUFGビジネスは、資金不足時に「親しみやすさと手軽さ」を備えた新たな選択肢を提供することで、機会損失の解消を目指すとしている。
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