
島根銀行で次世代バンキングシステム稼働開始 フューチャーが地域金融DX支援を後押し
ポイント
フューチャーは7月22日、SBIホールディングスと共同で開発したクラウド型「次世代バンキングシステム」を島根銀行に導入し、計画通り稼働を開始した。福島銀行に続く2行目の採用となり、フルオープンAPIや統合データマートにより制度改正への迅速対応、店舗業務のデジタル化、経営分析の高度化を実現。 フューチャーは7月22日、SBIホールディングスなどと共同で開発したクラウド型「次世代バンキングシステム」を島根銀行に導入し、本番稼働を開始した。金融機関のDXを目的とした同システムの導入は福島銀行に続き2行目。開発期間は1年で、フルオープンAPIとクラウド基盤により制度改正やサービス追加への迅速な対応を可能にする。
新システムは勘定系を中心に情報系、営業・融資支援、外部API基盤、個人・法人インターネットバンキングを包含する統合基幹業務プラットフォームである。コア機能をスリム化し、銀行ごとに異なる商品やサービスをルールエンジンで管理するため、プログラム修正を伴わずに新商品投入やキャンペーン展開が低コストで実施できる。また、全サービスをAPIで公開することでFintech事業者との連携やチャネル拡大を容易にした。
さらに、リアルタイムで統合データマートへ情報を連携し、経営分析やマーケティングに活用できる。店舗業務も汎用PCやタブレットのみで完結し、窓口専用端末を廃止できるため、省スペース化とペーパレス化を実現する。これにより、これまで「維持・保守」に集中していたシステム投資を「戦略」へシフトし、業務効率と顧客サービスの向上を図る。
島根銀行は4月にスタートした新中期経営計画で「ふるさと山陰活性化プロジェクト」を掲げており、今回のデジタル基盤は事務効率化、人員再配置、営業体制最適化を通じて地域活性化のエンジンとなることを目指す。
フューチャーはこれまでに30行超の改革支援で培った実績とノウハウを生かし、科学的コンサルティングと技術力の両面から地域金融の戦略的IT投資を後押しするとしており、今後も新たな価値創造を目指す方針だ。
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