
NTTデータとペイジェント、決済ブランド「ADAPTIS」国内展開 加盟店サービスを6カテゴリで統合
NTTデータとペイジェントは7月30日、加盟店向け決済サービスのグローバル統一ブランド「ADAPTIS」を2025年9月1日に日本で展開開始すると発表した。キャッシュレス化の進展やサブスクリプション、ライブコマースなど新たな購買スタイルの定着によって決済手段が多様化し、店舗側の運用負荷が高まっていることが背景にある。両社は既存の決済代行や関連サービスをブランド統合し、分かりやすい体系で提供することで、利用者と加盟店の双方にとっての利便性を高める考えだ。
ADAPTISは「In-Store」「e-Commerce」「Financing」「Enterprise」「Bill Payment」「VAS」の6カテゴリで構成される。対面領域を担うIn-Storeではレジカウンターやセルフレジ、テーブル決済などをカバーし、e-CommerceはECサイトやアプリ内決済を安全かつ安定して処理する。Financingは資金繰りを支援するサービス、Enterpriseは企業間取引のデジタル決済を提供し、Bill Paymentはコンビニ収納をはじめとする収納代行、VASはデジタルバックオフィスなど付加価値機能を担う。
加盟店は自社の販売チャネルやビジネスモデルに応じて必要な機能を組み合わせて利用でき、店舗とEC間の顧客回遊促進や経理業務の効率化、決済周辺作業の省力化が期待できる。消費者にとってはチャネルを問わないシームレスな購買体験が、従業員にとっては決済業務負荷の軽減が実現する仕組みだ。
ブランド統合は2026年3月まで段階的に進められる予定で、国内決済インフラとして約40年運営されてきた「CAFIS」は引き続き提供される。両社はADAPTISの国内展開を通じてキャッシュレス社会のさらなる普及と、地域社会を含むステークホルダーへの付加価値創出を目指すとしている。
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