
BANKEY、銀行口座から直接払える決済「Pay By Bank」提供開始、JRF Walletで初導入
ポイント
BANKEYは7月31日、銀行口座を起点にそのまま支払えるキャッシュレス決済インフラ「Pay By Bank」を正式リリースした。請求側からリアルタイム通知を送り、利用者は簡単な操作で自身の口座から決済できる点が特徴。初導入先はジャパンレミットファイナンスの海外送金サービス「JRF Wallet」。高額決済に多い振込・現金回収の手間とコストを削減し、全国400超の金融機関に対応することで利用者の利便性向上を図る。 フィンテック企業BANKEYは7月31日、銀行口座間決済サービス「Pay By Bank(ペイ・バイ・バンク)」の提供を開始した。従来の銀行振込では、請求側が支払完了を待ち入金確認を行う必要があったが、同サービスは請求データをリアルタイムで通知し、支払側は数ステップで自身の銀行口座から決済を完了できる。請求・入金確認の自動化により、事務負担と決済手数料を抑えられる点が強みだ。
費用体系は決済金額にかかわらず1件当たりの固定料金とし、高額取引でもコスト予測が立てやすい。導入面では、請求システムにAPIを組み込むだけで最短1ヶ月で運用が可能。メガバンクから地域銀行、信用金庫まで全国400超の金融機関をカバーし、利用者の口座選択肢を広げた。
初導入先となったジャパンレミットファイナンスの海外送金サービス「JRF Wallet」では、給与が銀行口座に振り込まれた外国人労働者が現金を挟まずにチャージできるようになる。これにより送金までの時間短縮と資金トレーサビリティ向上が見込まれ、事業者側の現金管理負担も軽減される。
JRF取締役の渡邉雅彦氏は「400を超える金融機関対応と現金レスの資金移動が海外送金の体験を改善する」と評価。BANKEY代表の阪本善彦氏は「“いつもの口座からそのまま支払える”当たり前の体験を広げたい」とコメントしている。
今後BANKEYは、API型に加えポータル画面で個別請求できる機能を開発し、Webシステムを持たない企業でも利用できる仕組みを提供する計画だ。主に1万円以上の代金回収領域を対象に、DX需要の高い公共料金や教育関連などへの展開も視野に入れる。
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