
金融機関向けPlanny、定性データをCRMに活用するBI機能提供開始で営業力向上
Finatextは8月4日、金融機関向けライフプランニング営業支援SaaS「Planny」において、顧客定性情報を活用するビジネスインテリジェンス機能「Planny BI」の提供を開始した。
CRMが普及する金融業界では、属性や取引履歴といった定量データは蓄積されてきたものの、面談で聞き取った将来設計や不安などの定性情報は担当者個人にとどまり、組織的に共有・活用しにくい課題があった。Planny BIは、ライフプランシミュレーション結果に加え、結婚、出産、相続などのライフイベントを示す定性情報を入力すると自動で構造化し、既存CRMへ連携することでこの課題を解消する。
主な機能は五つ。①属性、シミュレーション結果、ライフイベントを横断した高度検索・フィルタリング、②営業担当者向けの管理用顧客詳細画面、③金融機関ごとのライフイベント定義カスタマイズ、④誕生日や転職などを知らせるリマインダー、⑤CRM連携である。さらに、グループ会社ナウキャストの「Finatext Advisory Assist」と連携すれば、面談内容の自動文字起こしから提案資料作成までの一連のプロセスを効率化できる。
Planny BIの導入により、金融機関は定量・定性データを統合した包括的な顧客プロファイルを構築し、潜在ニーズの把握と最適提案を実現できる。オンラインと対面チャネルを横断した一貫した顧客体験の提供、パーソナライズされたマーケティングオートメーションへの展開、人的リソースに依存しないスケーラブルな営業体制の構築も期待される。
FinatextはPlannyを「金融がもっと暮らしに寄り添う世の中」の実現に向けた基盤と位置付ける。今回のBI機能追加に伴いシミュレーション部分の価格を見直し、導入ハードルを下げた。同社は金融機関の顧客理解を深めるツールとしてPlannyを拡販し、金融DXの加速を目指すとしている。
添付画像一覧





