
BIPROGYが「BankVision2.0」第2弾、API連携強化し鹿児島銀行で稼働
BIPROGYは2025年8月19日、オープン勘定系「BankVision」の価値向上を進める「BankVision2.0」の第2弾として、「BankVision サービスGW Plus」とAPI連携サービス「CX Linkage」の提供を開始した。両サービスは鹿児島銀行に採用され、稼働している。
銀行業界では非対面チャネルの拡大やエンベデッドファイナンスの進展で、外部サービスとの連携が重要になっている。BIPROGYは2018年4月からオープンAPI公開基盤「Resonatex」を運用しており、今回「BankVision」と外部チャネル・サービスを柔軟に結ぶ手段を拡充した。
「BankVision サービスGW Plus」はゲートウェイの公開機能を強化し、既存の勘定系プログラムに手を加えずにWeb APIとしてフロントシステムへ公開できる。これによりAPI公開の開発効率とスピードを高め、負荷を軽減する。
「CX Linkage」はフロントと勘定系の中間で各APIの統合・制御を担い、接続差異や修正箇所を吸収して改修負荷を抑える。さらに、エンドユーザー側の更新や動きを察知し、各チャネル・サービスへ自動連携することで、チャネル横断の顧客アプローチを可能にし、顧客接点とエンゲージメントの向上に寄与する。
鹿児島銀行では、既存勘定系の活用による対応スピード向上と開発負荷軽減、フロント連携時の双方の開発負荷軽減、デジタルチャネルを通じたCXとエンゲージメントの向上が期待される。
BIPROGYは2007年の「BankVision」稼働以降、インフラ仮想化やクラウド化、API連携の活性化を進めてきた。「BankVision2.0」では第1弾のBCP対策とサイバーセキュリティ対策の高度化に続き、第2弾としてAPI連携を強化。今後は生成AIの活用など新技術の取り込みも検討する。既存の「Resonatex」と新サービスを組み合わせ、企業間連携を促す「API公開・連携サービス」を強化し、オープンな金融サービスとAPIエコノミーの構築を目指す。
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