
PayPay、海外対応「海外支払いモード」発表 韓国で9月下旬以降開始
PayPayは9月16日、海外で決済や送金が利用できる「海外支払いモード」を9月下旬以降に提供開始すると発表した。第1弾の提供国は日本人出国者数が多い韓国で、Alipay+およびzero payのマークが掲示された店舗や場所で「PayPay」での支払いが可能になる。
本モードでは、バーコード/QRコードのストアスキャン方式(CPM)とユーザースキャン方式(MPM)の両方に対応する。支払い手段は国内同様に「PayPay残高払い」(赤画面)と「PayPayクレジット」(青画面)を利用できる。決済時には現地通貨と日本円の金額が即時表示され、為替レートは海外ネットワーク事業者または海外アクワイアラーが提示するレートに、税込3.85%の海外事務手数料を加えたものが適用される。
機能面では、個人間送金(送る・受け取る)や、アプリに登録済みの方法による残高チャージ、残高の日本円/現地通貨表示、決済履歴、支払い方法の切り替え、利用可能額の設定、為替レートの確認表示に対応する。現地では、店員にAlipay+経由での支払いを伝えやすいよう、現地言語の支払い依頼文を提示できる画面も用意する。海外での決済でもPayPayポイントが付与され、PayPayステップの対象となる。
利用にはアプリでの本人確認(eKYC)が必要で、海外ではeKYCを完了できないため出国前の対応が前提となる。海外からは新規端末でのログインはできず、国内で利用している端末の継続利用のみが可能だ。
同社はこれまで、Alipay+やHIVEXのネットワークを通じて14の国・地域、26の海外キャッシュレス決済サービスと連携し、訪日客の決済受け入れを拡大してきた。2024年度のPayPay加盟店におけるインバウンド消費額は2019年度比で約3倍となり、海外展開に向けた需要の高まりを背景に、今回の提供開始に至ったという。韓国ではコンビニやデパート、人気コスメショップ、観光地の飲食店や屋台など幅広い場面で利用可能となる見込みだ。
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