
インフキュリオンが「Xard」BtoC展開開始、北國銀行の新デビット「one paretto」に初採用
インフキュリオンは、次世代カードプラットフォーム「Xard(エクサード)」の個人向け提供を開始した。第1弾として、北國銀行が2025年9月22日に発行を始める新デビットカードサービス「one paretto(ワンパレット)」に同基盤を提供する。「Xard」はAPI連携により、オリジナルの国際ブランドカード(バーチャル/リアル)を簡易かつ低コストで発行できるのが特徴で、これまでBtoB領域で実績を重ねてきた技術をBtoCに展開する初の事例となる。
「one paretto」では、北國銀行のスマートフォンアプリからの非対面申込に対応し、バーチャルカードを即時発行・即時利用できる。Apple Pay/Google Payを通じたVisaのタッチ決済にも対応し、日常の決済をスマートフォンで完結できる。利用開始後の各種設定や手続きはすべてアプリで完結し、希望に応じてリアルカードの発行も可能だ。付与されるポイントは国内外のVisa加盟店で利用できるとしている。
導入背景として、国内のキャッシュレス決済比率は経済産業省の調査で2024年に40%を超えるなど普及が進み、スピードとセキュリティを兼ね備えたアプリ完結型のサービス需要が高まっている。銀行口座と直結するデビットカードはチャージ不要でスムーズな体験が可能で、スマートフォンのみで決済を完結させるスタイルも広がっている。発行リードタイムが短く、万一の不正時にもアプリ上で利用停止や再発行を迅速に行える点から、バーチャルカードへの注目も高い。
インフキュリオンは、法人カード領域で培った知見を基に、企業のカード発行をBtoB/BtoC双方で支援し、キャッシュレス社会の発展に寄与する方針を示す。今回の実績を踏まえ、事業会社や金融機関に対して柔軟で先進的なカードプロセシングを広く提供していく考えだ。
今後、「one paretto」にはクレカライクの後払い機能やETCカード、家族カードなどの機能追加を予定している。「Xard」はJCB/Visaのバーチャル/フィジカルカードをAPIで発行可能な基盤として、Fintech企業、金融機関、小売事業者、Webサービス事業者など多様なビジネスニーズに対応する。
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