
日立ソリューションズ西日本、金融機関向け依頼伝票電子化クラウドを提供開始
ポイント
日立ソリューションズ西日本は2025年9月26日、金融機関向けのクラウド型「金融機関向け 依頼伝票電子化サービス」を提供開始した。WEB伝票作成サービスで印刷した紙の伝票に付与されたQRコードを読み取り、全銀フォーマットのデータを自動生成し勘定系と連携する。手作業を減らし、1件当たり約15分の作業時間短縮(同社調べ)と入力ミス抑止を狙う。 日立ソリューションズ西日本は9月26日、営業店と事務集中部門の業務効率化を低コストかつ短期間で実現するクラウド型「金融機関向け 依頼伝票電子化サービス」の提供を開始した。主な対象は地方銀行や信用金庫で、WEB伝票作成サービスで作成・印刷した紙の伝票・依頼書に付与されたQRコードを読み取り、打鍵入力を不要にして勘定系システムとシームレスに連携可能なデータを自動作成する。対応書式は振込依頼書、振替依頼書、給与・賞与振込依頼書で、入出金伝票や税公金等払込票は今後対応予定である。
金融業界では人手不足や規制強化、顧客ニーズの多様化により事務負荷の増大やコスト上昇、業務遅延、ヒューマンエラーが課題となっている。一方で、インターネットバンキングが普及しても紙の伝票・依頼書での窓口対応を望む中小企業の顧客は多い。同社は、顧客が紙を窓口に持ち込む基本フローは維持しつつ、営業店での受付から勘定系へのデータ送信までをデジタル化することで、現場の負担軽減とサービス品質向上を支援する。
同社によれば、QRコード読み取りによる入力作業の自動化や、照印・検印、資金確保操作、伝票整理・保管などの事務作業を効率化し、1件当たり約15分の時間短縮が見込める(同社調べ)。全銀フォーマットでデータを生成しシステム上で保管・管理できるため、紙の管理も不要となる。クラウド提供のため専用端末やサーバー準備は不要で、低コスト・短期間で導入できる点も特徴だ。
同社は今後、入出金伝票や税公金等払込票の電子化対応など機能拡張を進め、さらなる業務効率化とDX推進を支援する方針だ。
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