
山梨中央銀行と日本電子計算、個人ローン統合管理システムの提供開始
ポイント
山梨中央銀行は日本電子計算(JIP)と共同で、個人ローン業務を対象とする「個人ローン統合管理システム」の提供を2025年9月に開始した。申込から融資実行・事後管理までの行内業務をワークフロー化し、関連システム連携を含め一元管理するプラットフォームである。両社は本システムを通じ、各金融機関の業務効率化・最適化に向けた取り組みを展開する。 山梨中央銀行は、日本電子計算(JIP)と共同で、個人ローン業務の次世代変革を掲げる「個人ローン統合管理システム」の提供を2025年9月に開始した。両社は今後、本システムを通じて、地方銀行、都市銀行、信託銀行、貸金業者などにおける個人ローン業務全体の効率化・最適化を支援する。
背景として、山梨中央銀行は個人ローン業務全般の効率化・最適化を目的に、個人ローン進捗管理システムの内製開発による更改(高度化)を進め、抜本的な業務改革を検討してきた。JIPも同様の市場ニーズを捉えており、同行の内製ノウハウとJIPの専門性の高いソリューションサービスの提案力を持ち寄る協業ビジネスを開始し、本システムの共同開発に着手した。
本システムは、申込から融資実行、事後管理までの行内業務をワークフロー化し、関連する各業務システムとの連携を含め、必要な手続きをワークフローに沿って一元的に管理できる個人ローン業務のプラットフォームである。主な特徴として、全工程の可視化と進捗管理の実現、審査業務の標準化・効率化による現場の業務負荷軽減と審査品質の向上、融資実行後の事後管理の一元化による情報整合性と業務スピードの向上を挙げる。
さらに、金融機関のニーズや利用者の利便性向上に応じた柔軟なカスタマイズが可能で、内製開発により不要な機能を削減し、ユーザビリティを意識したシンプルな構成とすることでコスト削減を図る。両社は、新たなプラットフォームとなる本システムの提供を通じ、個人ローン業務の見直しと高度化を支えるとしている。
添付画像一覧


×