
3信金が外国送金をデジタル化、BIPROGYのSurFIN導入
ポイント
BIPROGYの外国送金ワークフローサービス「SurFIN」が、京都中央信用金庫、大阪シティ信用金庫、尼崎信用金庫の3信用金庫で稼働を開始した。国際業務の属人化やノウハウ継承の難しさに対応し、ISO20022への移行を見据えた事務改革を支援する。送金データの一元管理、電文作成の自動化、本支店連携の強化などで業務効率化とペーパーレス化を進めるとしている。 BIPROGYの外国送金ワークフローサービス「SurFIN」が、京都中央信用金庫、大阪シティ信用金庫、尼崎信用金庫の3信用金庫で稼働を開始した。3信金は、国際業務における事務の属人化やスキル・ノウハウの継承の難しさという共通課題を抱えており、業務改革を検討してきた経緯がある。Swift(国際銀行間通信協会)はISO20022準拠の新電文フォーマットへの移行スケジュールを公表しており、各金融機関は2025年11月22日までに完全移行が求められていることも背景にある。
SurFINの導入により、顧客からの送金依頼内容、エビデンス書類、応対記録などをデジタル化して一元管理できる。必要情報を迅速に検索・抽出・加工でき、紙ベース管理に比べて事後処理の負担を軽減し、ペーパーレス化を実現する。さらに、従来のMT電文で必要だった手入力や印刷・確認作業を見直し、仕向送金のMX電文をワークフロー操作で自動生成する。被仕向送金も画面上で視覚的に確認でき、営業店と本部間で情報を共有しながら効率的に処理を進められる。
また、本支店間の二次チェックや顧客対応など、連携が不可欠な業務を円滑に進める機能を備え、事務連携を強化する。情報量が増えるMX電文は日本語で分かりやすく表示され、事務処理の精度とスピードの向上が期待される。3信金は、外国送金に関する情報交流を継続し、さらなる業務効率化を図る方針だ。
BIPROGYはSurFINの提供を通じて、3信金の国際業務における事務のDX化を支援する。今後は全国の信用金庫とのネットワークを構築し、信用金庫業務全般の効率化を加速させるサービスを展開していくとしている。
添付画像一覧

×