インフキュリオン・バリュエンス・三井住友カードがBtoB決済「Auction Pay」を開始
インフキュリオンは、バリュエンスジャパンおよび三井住友カードと提携し、BtoB決済サービス「Auction Pay」の提供を2025年10月29日に開始すると発表した。バリュエンスジャパンが運営する「STAR BUYERS AUCTION」などのBtoBオークションを利用するバイヤー事業者が、請求書等の支払いをカード決済で行えるようにし、支払業務の効率化とキャッシュフローの改善を支援する。
背景には、掛け払いの商習慣が支払企業に現預金の確保を求め、資金繰りや業務面の負担を生んでいる実態がある。特にリユース業界のBtoBオークションでは、仕入れ代金の支払い期日の短さや販売・回収までの運転資金の先行負担が、機動的な仕入れや事業拡大の阻害要因となることがある。請求書支払いの立替えを介してカード決済を可能にするBtoB決済サービスは、こうした課題解決策として注目されている。
「Auction Pay」は、受領した請求書の支払い方法を銀行振込から手持ちのカード決済に切り替えられる点が特徴だ。支払者は実質的な支払期日をカードの引き落とし日まで延ばせる一方、カード決済後は請求元の銀行口座に、支払者が指定した名義で請求金額が入金される。入金は最短即日で行われ、請求元にカード利用が知られることはないとしている。振込に要する時間の削減や、金額・口座番号の入力ミスによる誤振込リスクの低減など、業務効率の改善効果も見込まれる。利用には所定の手数料が発生する。
本サービスは、インフキュリオンが提供する請求書支払いプラットフォーム「Winvoice」を基盤として構築され、三井住友カードがアクワイアラとして参画する。バリュエンスジャパンは取次パートナーとして顧客に本サービスを紹介し、カード決済に必要なWeb画面を含む要件対応・運用・システム構築をワンストップで提供可能な点を評価して「Winvoice」を選定したという。
バリュエンスジャパンは、導入によりカード決済が可能となり、支払期日の実質的な延長やキャッシュフロー改善が事業拡大や在庫確保に寄与するとコメントしている。3社は今後、BtoBオークションを利用するバイヤー事業者へのカード決済の普及を進め、購買活動の支援を図るとしている。
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