ラクスルが「ラクスルバンク」開始 他行振込119円とデビット2.0%還元で中小企業支援
ラクスルの100%子会社であるラクスルバンクは2025年11月27日、中小企業向け金融プラットフォーム「ラクスルバンク」を正式にリリースし、サービスを開始した。GMOあおぞらネット銀行との提携によりBaaSを活用し、最短当日口座開設や低コスト送金、ポイント還元、セキュリティを備えた次世代バンキングをうたう。
同社は2025年10月29日付で関東財務局から銀行代理業の許可を取得しており、所属銀行であるGMOあおぞらネット銀行の委託を受けて銀行サービスを提供する。
法人口座はオンラインで申し込みから本人確認まで完結し、条件を満たせば最短申込当日の利用開始が可能としている。口座開設後は振込・入金・残高照会・取引履歴のダウンロードがすぐに行える。
他行宛て振込手数料は税込119円/件で、「業界最安級」(2025年10月時点、同社調べ、キャンペーン等除く)とする価格を示した。従来の店舗型金融機関と比べ約40%以上のコスト削減が可能としている。リアルタイム入出金の即時反映に対応し、24時間365日(システムメンテナンス時を除く)で利用できる。
ラクスルバンクのデビットカードは発行手数料・年会費が無料で、通常2.0%のポイントを進呈する。ポイントはラクスル内の印刷・広告・HP制作などで1ポイント=1円として利用可能だ。アプリ上で利用明細をリアルタイムに確認でき、経費精算の効率化を見込む。紛失等の再発行には手数料がかかる。
ラクスルグループは、中小企業における金融の手間やコストが成長の妨げになっている課題を踏まえ、資金管理や支払業務の煩雑さを減らすとしている。今後は、法人クレジットカード、受取請求書の後払い機能や請求書ファクタリング、運転資金・設備投資向けの金融支援、外貨送金などの提供を構想。グループ各事業と連携し、UIUXと利便性を事業成長に結びつける金融価値の提供を目指す。
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