三井住友信託銀行、外貨預金に「OpenE’ARK-ONE」導入
BIPROGYは2025年11月28日、国際勘定系システム「OpenE’ARK-ONE(オープンアーク・ワン)」を三井住友信託銀行の個人向け外貨預金システムとして導入したと発表した。同システムは取引機能ごとの段階導入や関連システムとのAPI連携に対応する柔軟な構成が特長で、Azure上でのフルアウトソーシング提供により、導入から運用、制度対応、各種バージョンアップまでを包括支援する。これにより、勘定系としての安定性と堅牢性を確保しつつ、IT部門の保守・運用負荷の軽減とシステム維持コストの低減を実現するとしている。同行は多様化する顧客ニーズに合わせたサービス提供に注力できる見込みだ。
同行では、ホスト上で稼働していた国際勘定系のモダナイゼーションを進め、商品拡充や渉外タブレット活用による手続き効率化、オンプレミスから拡張性・柔軟性に優れたクラウド環境への移行を検討してきた。Microsoftとの強固なアライアンスのもとAzureで豊富な実績を持つBIPROGYの「OpenE’ARK-ONE」を採用し、同開発で培った業務ノウハウを活用した渉外タブレット用業務アプリケーションの導入も決定した。
採用ポイントは、豊富な商品ラインアップによる多彩な外貨預金機能、機能モジュールの選択導入と段階的拡張が可能な構成、Azure環境でのアウトソーシングによる制度対応や新商品の検討を見据えた柔軟な機能追加、国内勘定系やインターネットバンキング等とのAPI連携による柔軟性と安定性の向上、渉外タブレットからの利用に対応したアプリによる営業・受付フローの刷新である。これにより、安定的に大量のトランザクションを処理しつつ、顧客手続きの簡素化と満足度向上を図る。
今後「OpenE’ARK-ONE」は、API機能の拡充や接続性・操作性・利便性の強化、業務のデジタル化とペーパーレス化を通じた効率化と環境負荷低減を支援し、外部環境の変化に迅速に対応する継続的アップデートで柔軟性の高いプラットフォームとして進化を続ける。
同システムはWindowsServerとSQLServerを基盤に開発されたオープン国際勘定系で、1980年代からの導入・保守実績、業務ノウハウ、オープン勘定系「BankVision」で培った基盤技術を集約する。為替リスクや決済リスクを総合的にコントロール可能な機能とペーパーレス化により、金融機関の業務効率化と環境負荷低減に寄与する。
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