NTTデータ、りそなに金融業界最大規模の生成AI人財育成アカデミー提供
NTTデータは2025年12月、りそなグループ向けに金融業界最大規模の生成AI人財育成アカデミーを開始すると発表した。生成AIを起点とした業務プロセスの変革と顧客体験価値の向上を各組織が自律的に推進できる人財の創出が目的で、第1期は約2カ月の集合研修を実施。以降も2026年度にかけて継続開催し、各社・各部門で活用をリードする中核人財層の形成を図る。これにより、りそなの生成AI活用加速と標準装備化、サービス・業務両面の改革を後押しし、「リテールNo.1」に向けた取り組みを支援する。
背景には、生成AIの活用が急速に進む一方で、技術特性への深い理解と現場適用力を備えた人財育成が課題となっている事情がある。りそなは2024年度に生成AIの専門組織CoEを設置し、約30,000名が定常業務で活用できる基盤整備を進める中、高度な技術理解と企画力を持つ中核人財育成を重点テーマに据えている。
NTTデータは生成AIの技術・業務適用に関する知見と、長年のりそな向けIT支援で培った業務理解を強みとし、実践知に基づく独自コンテンツで活用定着を支援してきた。今回のアカデミーでは、1)「学ぶ→使う→実践する」の学習サイクルを採用し、実務課題を題材に新サービスや業務改革の企画案を経営層へ提案する実践まで行う、2) 到達人財像の定義、スキルマッピング、カリキュラム設計、教材・講師、運営、評価レポート、ユースケース企画・開発支援を一体提供し、環境・セキュリティーポリシーや習熟度に合わせて最適化、アセスメントとフォローで定着を図る、3) 技術とビジネスを統合し、AIエージェント開発やAPI連携など最新知見に加え、コンサルティング、BPR、サービスデザイン、リスク&ガバナンスを体系的に習得する――の3点を特長とする。
今後、両社は生成AIを起点に金融ビジネスの高度化と業界のデジタル変革をけん引する。NTTデータグループは「Smart AI Agent」の実現やソフトウェア開発の生産性向上、実践的AI人財育成を推進し、AIネイティブな業務プロセス改革を通じた価値創出に取り組む。
添付画像一覧



