メルカリ上で銀行機能を提供「メルカリバンク」開始 売上金の即時無料送金に対応
みんなの銀行は12月18日、メルペイとのBaaS業務提携に基づき、フリマアプリ「メルカリ」上で同行口座の機能を利用できる「メルカリバンク」の提供を開始した。参照系・更新系を含む複数APIの連携により、アプリ内でシームレスな金融体験を提供する。
メイン機能は3点だ。第1に、メルカリの売上金(メルペイ残高)をみんなの銀行の普通預金口座へ即時かつ手数料無料で送金できる。従来は振込手数料がかかり、入金まで最短でも1営業日を要していた。なお、他行口座への振込は引き続き所定の手数料(200円)が発生し、入金までに最短翌営業日を要する。第2に、メルカリアプリ内「おさいふ」タブで普通預金残高を確認でき、「メルペイ」へのチャージや「メルカード」「メルカードゴールド」の清算に利用可能である。第3に、優遇プログラム「メルカリバンクプログラム」の対象となり、セブン銀行ATMでの出金が毎月1回無料、条件達成で毎月最大3回まで無料となる。
口座を持たない利用者は、メルカリアプリからみんなの銀行のパートナー支店「メルカリ支店」を開設できる。メルカリ支店は「メルカリ第一支店」から「メルカリ第五支店」までの5つで、開設はメルカリアプリのみで受け付ける。利用にはアプリの最新版と「メルペイかんたん本人確認」が必要となる。既存の同行口座保有者はメルカリアプリからAPI連携するだけで登録が完了する。一方、メルカリ支店での開設口座は、メルペイ以外のBaaS提携サービスとのAPI連携はできない。
技術面では、売上金の即時送金に「Biz Payment」(更新系API)、残高・口座情報の確認に「Accounts」(参照系API)、口座振替によるチャージ等に「Payments」(更新系API)を提供する。ATM入出金やメルカリ支店の口座開設は、みんなの銀行アプリのインストールなしでも案内に沿って利用できるが、同行の全機能利用にはアプリのインストールが必要である。メルペイは2025年5月26日付で電子決済等代行業者として登録されている。
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