NTTデータ、日本NCRコマースの金融ITサービス事業を譲受
NTTデータは3月17日、日本NCRコマースが営む金融ITサービス関連事業を譲り受けることで合意したと発表した。金融機関向けサービスの継続性確保と提供価値の向上を目的としており、金融IT分野での事業基盤と専門性の強化を進める。
譲受の対象には、外国為替業務ソリューションに加え、統合与信ソリューション、ドキュメント・イメージング・ソリューション、テレビ窓口ソリューション、コンタクトセンターソリューション、ネットワークソリューションが含まれる。NTTデータは、これらを取り込むことで金融機関向けITサービスの提供体制を強化し、既存サービスの運営を継続しながら付加価値の向上に取り組むとしている。
なかでも外為業務ソリューションは、長年にわたり金融機関のクロスボーダー取引を支えてきた技術とノウハウを持つという。NTTデータはこれまでも同ソリューションを活用し、個別金融機関向け事業に加え、地方銀行39行と信用金庫47金庫を対象とする基幹系システムの共同センター事業を通じて外為業務サービスを提供してきた。今回の譲受により、外為分野での専門性をさらに強化し、より安定的かつ包括的なサービス提供が期待されるとしている。
背景には、金融IT領域で持続的なサービス提供に向けた基盤強化や、高度な専門性を持つ人材の確保が一段と重要になっていることがある。NTTデータは従来からアセット拡充や人材・技術基盤の強化を進めており、その一環として日本NCRコマースとの協議を重ね、今回の決定に至った。
また、譲り受ける事業は外国為替、与信、顧客接点の領域を中心に、NTTデータグループの金融ソリューションとの高い親和性が見込まれるという。今後は、同グループが持つ金融分野の知見や営業体制を生かし、既存顧客への提供継続に加え、新規顧客への展開も含めた拡販やクロスセル、アップセルを進める方針だ。さらに、既存ソリューションにAIなどの先端技術やデジタル技術力を組み合わせることで、与信や顧客接点といった金融機関にとって重要な戦略領域での高度化を図る考えだ。
NTTデータは、本件を通じて中長期的に金融IT分野の専門性と事業基盤を強化し、既存顧客へのサービスを継続的かつ安定的に提供することを最優先に据えながら、提供価値の向上を目指すとしている。
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