キヤノンMJ、みずほ銀行向けにデジタル化した本人確認ソリューションを開始

キヤノンマーケティングジャパン（キヤノンMJ）が金融DXを進展させる新たな“本人確認支援ソリューション”の提供を開始する。これにより、店舗窓口での本人確認をデジタル化し、正確で安全な手続きを可能にする。さらに、窓口業務の迅速化と顧客体験の向上にも貢献する。

同社は、みずほ銀行向けにこのソリューションを利用したマイナンバーカードや運転免許証などの本人確認書類を真正性を判定するサービスを構築し、11月18日から運用を開始する。キヤノンMJは金融機関だけでなく、通信業や不動産業などの分野にもこのソリューションを展開する予定だ。

近年、金融犯罪が複雑化・高度化する中、デジタル庁は2024年6月に本人確認をマイナンバーカードによる公的個人認証（JPKI）に統一する方針を明らかにしている。金融庁もまた、オンラインや窓口業務での本人確認の厳格化を金融機関に求めており、業界全体がアナログ業務のデジタル化を急務としている。

このような状況を受け、キヤノンMJは新たな本人確認支援ソリューションを開発した。これにより、店舗窓口での本人確認書類の真正性判定や本人確認業務をデジタル化し、金融機関サービスや勘定系システムと連携することで事務効率化と顧客サービスの向上を実現する。

キヤノンMJは、これまで展開してきたオンライン資格確認ソリューションや金融業界向けのソリューションのノウハウを活かし“本人確認支援ソリューション”を展開することで全国の銀行・信用金庫のDXを支援する。今後、金融機関以外の通信業や不動産業、行政機関などへも展開を進める予定だ。