
碧海信用金庫、NTTデータの生成AIで業務効率化を推進
ポイント
碧海信用金庫は、NTTデータの生成AIサービス「LITRON Generative Assistant on finposs」を導入し、内部問い合わせ対応の効率化を図る。同サービスは、独自情報を基に回答を生成するRAG機能を持ち、毎日約4,000件の問い合わせ対応を支援する。高いセキュリティ基準を満たし、文章作成や検索など幅広い業務への活用も予定している。 碧海信用金庫は2月3日、NTTデータの生成AIサービス「LITRON Generative Assistant on finposs」を導入した。このサービスは、金庫独自の情報を格納し、その情報を基に回答を生成するRAG(Retrieval Augmented Generation)機能を備えている。これにより、毎日約4,000件発生する内部からの問い合わせ対応を効率化することを目指す。
同サービスは、金融機関が保有する規程や要領といった機密情報をセキュアに扱うことが可能で、高いセキュリティ基準を満たしている。これにより、問い合わせ対応だけでなく、文章の作成や検索など、幅広い業務への生成AIの活用が期待されている。
従来、営業店の職員は業務上の不明点を本部に電話で問い合わせたり、内部文書から情報を手動で収集・整理したりしていた。新システムの導入により、専用画面から質問を入力するだけで、AIが自動的に回答を作成する。回答には根拠となる文書の内容が併記されるため、正確性の確認が容易となり、ハルシネーション(AIが事実と異なる情報を生成する現象)の問題を回避できる。
さらに、文章の作成や検索などの一般的な業務にも同サービスを活用することで、職員全体の生産性向上が期待されるという。全職員が普段利用している業務端末から直接サービスを利用できる環境を整備し、大幅な業務効率化を見込んでいる。
今後、碧海信用金庫とNTTデータは、生成AIを活用した業務のデジタル変革を推進し、融資稟議書や補助金申請書の作成など、金融機関向けの高度なサービスを共創することで、信用金庫業界の成長と地域社会の持続的な発展に貢献するとしている。
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