
NTTデータ、生成AIに関する金融業界の調査レポートを公開
ポイント
NTTデータは、世界14カ国の金融機関を対象に生成AIの活用状況を調査し、レポート「AI時代のインテリジェントバンキング」を公開した。調査によれば、生成AIを業務に取り入れている金融機関は前年の45%から58%に増加。導入の主な目的として、生産性向上やITコスト削減が挙げられた。 NTTデータは2025年2月10日、世界14カ国の金融機関に勤務するIT部門の意思決定者810人を対象に、生成AIの活用状況を調査したレポート「AI時代のインテリジェントバンキング」を公開した。
この調査によれば、生成AIを業務に取り入れている金融機関の割合は、前年の45%から58%に増加した。 導入の主な目的として、生産性向上(50%)やITコスト削減(49%)が挙げられた。 特にアメリカの金融機関では、ITコスト削減を重視する傾向が強く、59%がこれを最優先事項としている。
また、生成AIの導入戦略としては、「人間とAIの協業」を重視する金融機関が51%、「既存システムとのハイブリッドアプローチ」を採用する金融機関が47%となっている。 一方、完全自動化を目指す金融機関は28%にとどまった。
地域別に見ると、アメリカやアジア太平洋地域(APAC)では生産性向上を重視する傾向が強く、アメリカでは52%、APACでは58%がこれを重視している。 一方、日本の金融機関では、生産性向上を重視する割合は35%と他地域に比べて低い。
NTTデータの今回の報告書は、ペイメントやウェルスマネジメント、不正対策といった具体的な金融分野にも焦点を当て、生成AIの活用がどのようにこれらの分野に波及するかを詳述している。金融機関が生成AIを活用する中でのROIを如何に高めるか、最適なKPI設定をどのように行うかなど、今後の指針を提供する内容となっている。
NTTデータは、今回の調査結果を踏まえ、金融業界における生成AIの活用動向を分析し、今後のサービス提供に活かしていくとしている。
本レポートの全文は、NTTデータの公式サイトからダウンロード可能である。
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