
インドネシア公共交通、TISとAINOのNFC対応「Acasia2.0」を導入
ポイント
TISとAINOが共同開発した交通決済パッケージ「Acasia2.0」が、インドネシアの公共交通機関でNFC対応を開始する。スマートフォンを改札にかざすだけで決済が完了し、処理時間が1秒以内に短縮される。2025年3月14日から導入予定で、交通の流動性向上が期待されている。 TISとAINOが共同開発した交通決済パッケージ「Acasia2.0」が、インドネシアの公共交通機関でNFC対応を開始する。これにより、スマートフォンを改札にかざすだけで決済が完了し、処理時間が1秒以内に短縮される。2025年3月14日から導入予定で、交通の流動性向上が期待されている。
従来、インドネシアの公共交通機関ではQRコードを用いた決済が一般的だった。しかし、QRコードの読み取りに時間がかかり、改札通過に最大8秒を要することが課題となっていた。今回のNFC対応により、読み取り精度が向上し、処理時間が大幅に短縮される。
インドネシアでは、交通渋滞や大気汚染が深刻な問題となっており、公共交通機関の利用促進が重要視されている。QRコード決済の統一規格であるQRISは、2019年8月に導入され、2024年11月末時点で5,520万人が利用している。TISとAINOは、2018年から資本業務提携を行い、交通決済パッケージ「Acasia」を共同開発してきた。現在、AINOはジャカルタを含む12州28市の15交通事業者にサービスを提供している。
今後、2025年1月から3月にかけて、メダンなど複数の都市で実証実験が行われる予定だ。その後、2025年度中には15都市で一般展開が計画されている。TISとAINOは、「Acasia2.0」の利便性向上を推進し、ASEAN諸国への展開も目指している。また、交通データを活用した都市マネジメントサービスの開発も進めていく方針だ。
添付画像一覧


×